Instrumental™ Research

Instrumental™ Research

Instrumental™ Research #95

Nov 11, 2025
∙ Paid

『Instrumental™』のメンバーシッププログラムが始まりました。有料購読していただくと過去に配信したアーカイブをウェブサイトで全て読める他、メンバー限定コンテンツ、コミュニティ、イベントなど、色々と試していきたいと思っています。また、パーソナルな質問や記事のリクエストにもできる限りお応えします。

プライスは利用しているシステムで設定できる最低価格の月額5ドル(約700円)にしていますので、Masaya™を応援したいと思っていただける方はサポートよろしくお願いします。


#Topics

  • Recently

  • Contents

  • Thing

  • Spot

  • Q&A


#Recently

青山のスパイラルガーデンで開催されていた、『ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀』展に行ってきました。

「ライカI」誕生100周年を記念した、ライカの歴史を振り返る展覧会で、世界的写真家による作品展示や、植田正治と福山雅治による二人展、さらに特別仕様のライカや貴重な周年モデルなど、数々の貴重なカメラが展示されていて、その中にはアップルの最高デザイン責任者だったジョナサン・アイブとマーク・ニューソンが手がけた世界に1台のライカ「Leica M for (RED)」もありました。

2013年にサザビーズのチャリティーオークションのために製作されたライカで、アルミニウム製の丸みを帯びた美しいボディとレンズ、ダイヤル周りなど、完全にリデザインされた世界限定1台の超レアカメラです。当時は約180万ドルで落札されたそうですが、今では一体いくらになるんでしょうね。

他にも、同イベントの開催国と都市の名前を刻印した特別限定モデル「Leica M11 100 Years of Leica “TOKYO JAPAN”」や、エルメスがライカの筆頭株主だった頃の限定コラボモデル「Leica MP Hermès Edition」も展示してあったりと、貴重なプロダクトの数々を堪能することができました。

 

同じく青山にあるバルミューダの旗艦店で開催されていたイベント『life is creative.』にも立ち寄りました。先日発表されたLEDランタン「Sailing Lantern」と加湿器「Rain」の新モデル発表を記念したイベントで、トースターやスピーカーをはじめとする製品のプロトタイプの展示や、試行錯誤のプロセスなどが公開されていました。

そして、ジョナサン・アイブとのコラボレーションによる「Sailing Lantern」が、分解された部品と共に展示されていて、実際に使い心地を試すことができました。細部まで作り込まれたエレガントなデザインに、切削研磨された精密で美しい金属とガラス、そして消灯時にゆっくりと灯りがフェードアウトする設計など、まさにアイブ氏自身が欲しいから作ったという情熱や思想が伝わってくるプロダクトに仕上がっていました。実物を見ると55万円という価格にも納得ですかね。

 

かつてのアップルは、創業者であるスティーブ・ジョブズの情熱や思想をプロダクトから感じることができました。そして、ジョナサン・アイブがデザインしたシンプルで美しいプロダクトを大量生産することによって、世界中の人が手に入る価格で実現していたのは、本当に奇跡のようなことだったのかもしれません。

一方で、スウェーデンの電子機器メーカー「Teenage Engineering」は、社名の通りティーンエイジャーのような遊び心を感じる魅力的なプロダクトを生み出しています。中でも、近年愛用している超小型ミキサー「TX-6」は、気軽に持ち運んでどこでも音楽制作やDJが楽しめるのはもちろん、手のひらサイズのコンパクトでミニマルなデザインがたまりません。

iPhoneにオーディオインターフェイスとして接続し、イヤフォンで音楽を聴きながらツマミを触っているだけで楽しくなる精神安定剤のようなガジェットです。ただし、大人でも買うのをためらう価格が、全然ティーンエイジャーではありませんね(笑)。

 

現在アイブ氏は、新たなAIデバイスを「OpenAI」と共同開発しているそうですが、また氏の手がけたプロダクトを世界中の人が気軽に使うようになる日が来るんでしょうか。すっかりワクワクしなくなってしまったiPhoneに、お気に入りの「Teenage Engineering TX-6」を繋いで考える今日この頃です。


#Contents

#1.NEO Home Robot

カリフォルニアの企業『1X』が、ヒューマノイド家事ロボット『NEO』を発売。オーナーによる訓練が必要で、いずれは食器洗い機への食器のセットや、洗濯物を畳むといった日常の雑務を任せられるようになるとのことですが、ほとんどのタスクは人間による遠隔操作になるようです。価格は約300万円で、現在頭金200ドルで予約受付中。

 

#2.Apple TV (@AppleTV) / X

『Apple TV』の新しいモーションロゴがCGじゃなくアナログ撮影されていてビックリ。

 

#3.AirPods、電話アプリ、FaceTimeのライブ翻訳が日本語、中国語、韓国語で利用可能に - Apple (日本)

早速試してみましたが、なかなかのスピードですね。

 

#4.Melt Mouse: 3-in-1 mouse, trackpad, and shortcut pad by Melt Interface — Kickstarter

マウス、トラックパッド、テンキーの機能を集約したクリエイター向けマウス。アップルの「Magic Mouse」を高機能化させたような印象で、使い心地が気になるところですが、価格がちょっと高過ぎますね。

 

#5.ライカM EV1 | Leica Camera JP

ライカが、電子ビューファインダーを搭載したM型ライカ『M EV1』を発表。M11シリーズのレンジファインダーと同等の機能を搭載し、重量は約50グラム軽量化。価格は1,397,000円で、11月1日発売予定。レンジファインダーこそライカだと主張していた人たちの動向が気になるところです。

 

#6.G-SHOCK nano抽選予約販売のお知らせ | CASIO

カシオが『G-SHOCK』をリング型にした『G-SHOCK DWN-5600 ナノリング』を発表。わずか数センチのボディに、LCDディスプレイ、デュアルタイム、ストップウォッチ、バックライトなどの機能をしっかり搭載。価格は14,300円で、カラーはブラック、イエロー、レッドの3色。おもしろいですね。

 

#7.Rolex Submariner Date desk clock: Oystersteel - c909010ln-0001

ロレックスから、サブマリーナーのデザインを忠実に踏襲した卓上時計が登場。価格は腕時計と同等の約150万円。

 

#8.パタゴニア、次の50年に向けた一歩 — サーフストア3店舗がウォーター・ピープルのための拠点へ | パタゴニア日本支社のプレスリリース

パタゴニアが「サーフ」カテゴリーを『オーシャンズ』へと移行し、千葉、東京、大阪の「サーフストア」を『オーシャンズストア』へとリニューアルすると発表。客層は広がりそうですね。

 

#9.オスジェメオス+バリー・マッギー One More 展|ワタリウム美術館

サンフランシスコ生まれのグラフィティアーティスト『Barry McGee(バリー・マッギー)』と、ブラジルのサンパウロ生まれの双子のアーティスト『Os Gemeos(オスジェメオス)』のコラボレーション展がワタリウム美術館で開催中。

 

#10.映画『ムガリッツ』公式サイト

毎年11月から4月の半年間をメニュー開発に専念するために休業する、スペインのバスク地方にある名店『ムガリッツ』の革新的な料理が生み出される過程を追ったドキュメンタリー。


#Thing

This post is for paid subscribers

Already a paid subscriber? Sign in
© 2025 Masaya™
Privacy ∙ Terms ∙ Collection notice
Start your SubstackGet the app
Substack is the home for great culture