Instrumental™ Research #68
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先日行われたアメリカ大統領選挙の直前に、スタジオ 「A24」と「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランド監督による、社会を二分する内戦が勃発したアメリカを描いたディストピア映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』を鑑賞してきました。
50の州のうち19の州が連邦から離脱した近未来のアメリカで、カリフォルニア州とテキサス州の同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が起きている中、大統領に単独インタビューしようと、ニューヨークにいるジャーナリスト4人が、ワシントンのホワイトハウスを目指すという物語です。
戦場でカメラを抱えて軍隊と一緒に行動しているジャーナリスト達は標的にされなかったり、主人公が愛用しているフィルムカメラ「Nikon FE2」で連写していたりと、カメラ好きとしてはツッコミたくなるシーンがいくつかあったものの、ドルビーアトモスによる立体音響は、まるで戦場にいるかのような凄まじい臨場感で、銃声は体に衝撃を感じるほどの音圧で大迫力でした。
中でも凄惨なシーンに陽気なデラ・ソウルの音楽が流れるアンバランスさと、人種差別主義者の赤サングラスの兵士がジャーナリスト達に銃口を向けて、「お前はどの種類のアメリカ人だ?」と聞いていくシーンは強烈でしたね。
アメリカ大統領選挙は、当初メディアでは大接戦と言われていましたが、蓋を開けてみればトランプ前大統領の圧勝という結果となりました。行き過ぎた資本主義とポリティカルコレクトネス、深刻化する経済格差とインフレ、不法移民問題、ウクライナとイスラエルへの軍事支援など、バイデン政権の迷走に幻滅した民主党支持者の多くが離れていったんだと思います。
映画では、民主党支持者が多数派を占めるカリフォルニア州と、共和党支持者が多数派を占めるテキサス州という、現実では水と油のような二つの州が手を組んでいたり、トランプを彷彿とさせる大統領が憲法を無視して就任3期目に突入していますが、あえてジョークのような非現実的な設定にすることで、分断をさらに加速させるリスクを避けたのではないでしょうか。
2021年1月、トランプ前米大統領の支持者らによるアメリカの連邦議会議事堂の襲撃事件がありましたが、映画のようなフィクションが現実にならないことを強く思う今週です。
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