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Interview #1 – 大手エアラインパイロットで会社経営者『flyingfast』さん
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Interview #1 – 大手エアラインパイロットで会社経営者『flyingfast』さん

Apr 28, 2025
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『Instrumental™』のメンバーシッププログラムが始まりました。有料購読していただくと過去に配信したアーカイブをウェブサイトで全て読める他、メンバー限定コンテンツ、コミュニティ、イベントなど、色々と試していきたいと思っています。また、パーソナルな質問や記事のリクエストにもできる限りお応えします。

プライスは利用しているシステムで設定できる最低価格の月額5ドル(約700円)にしていますので、Masaya™を応援したいと思っていただける方はサポートよろしくお願いします。


今週は特別号として、おもしろい生き方や働き方をしているゲストを招いてインタビューをし、新しい時代を生き抜くためのヒントを探っていきます。

今回のゲストは、大手エアラインのパイロットでありながら、個人でもアパレル会社と輸入雑貨販売会社を経営している『flyingfast』さんです。

『flyingfast』さんとは数年前にSNSを通じて知り合い、リアルでも親しくさせてもらっています。カッコいいイメージや高収入で憧れの職業とされるパイロットですが、実際には高いストレスとプレッシャー、そして激務が伴う仕事でもあります。そんな中、常に心身の健康とモチベーションを保ちながら、個人でも会社経営や情報発信を行い、気になることがあれば実際に自分の目で確かめる、まさに行動力の塊のような人です。

今回はそんな『flyingfast』さんに、パイロットの働き方や仕事の価値観、スキンケアへのこだわり、これから挑戦したいこと、海外移住などについて伺いました。

また、『flyingfast』さんのnoteでは、ボクへのインタビューが公開されていますので、是非そちらもチェックしてみてください。


#パイロットの働き方

Masaya:ファストさん、今日もめちゃくちゃ爽やかでイケメンですね。

flyingfast:ありがとうございます。恐縮です(笑)。

Masaya:早速ですが、まずはどうしてパイロットになろうと思ったのか教えてください。ボクも子供の頃にパイロットや宇宙飛行士になりたいって思ったことありますけど、それで本当になっちゃう人なんて周りにいないですよ。

flyingfast:そうですよね。人口比で言うとコンマ何%とかなんで、あまりいないかもしれないですね。小さい頃からずっと宇宙飛行士になりたかったんですけど、中学、高校、大学と年齢を重ねるごとに何となく自分の実力がわかってきて。

それで何となく宇宙飛行士からフェードアウトしていたんですけど、就活の前に大学の先輩で自社養成パイロットがいて、会社に雇われながら訓練をしてもらってパイロットになれるというコースがあることを知って、じゃあちょっとでも宇宙に近づくために受けてみようかなと思って。それで頑張ったらなれちゃったみたいな感じです。

結構いろいろありましたけど、運が味方してくれたのはすごく大きかったですね。

Masaya:スゴい。普通頑張ってもなれないですからね。やっぱりめちゃくちゃ勉強されたんですか?

flyingfast:今は文系でも理系でもパイロットになれるんですが、理系の勉強はある程度必要で、文系の人はちょっと頑張って勉強するみたいな内容ですけど、自分は理系だったのでそこまで難しくなかったです。

Masaya:でもパイロットってそれ以外にも、フィジカルや健康もめちゃくちゃメンテナンスしていますよね。それってなる前から?それともなった後に必要なんですか?

flyingfast:おっしゃる通りです。なる前も後も両方必要ですが、もちろんなる前の試験の時が一番厳しいです。いわゆる血液の値の範囲のど真ん中を目指して有酸素運動を頑張って、毎日5キロ走ったりとか、かなりアスリートのような生活をしていました。今でこそちょっと食べ過ぎ、太り過ぎですが、やっぱり検査の前にはだいぶ絞って、今も水は1日2リットルとか飲んでますね。

資格自体は1年間有効なんですけれども、会社の方で半年に1回身体検査をやってくれているので、そこで値をオーバーすると業務停止になる可能性を秘めていて。そうなると割と人生終わりなのでなかなか厳しいですよね。

Masaya:いやースゴいなー。大変ですね。

flyingfast:大変です。

Masaya:スケジュールについても聞かせてください。オンとオフでどういう1日を過ごしているんでしょうか?今日みたいにフライトが無い日にもオフィスに行ったりするんですね。

flyingfast:新しい国やエリアに行く時には、みんなで座学の勉強をする場があったりします。各国の航空法やルールが微妙に違ったりするので。緊急事態が起きた時にはこうするっていう一番大事なことが国ごとに決まってたりするので、そういった勉強をしたりします。

Masaya:じゃあいわゆるオフィス業務ではないんですね。

flyingfast:そうなんですよね。なので「Word」も議事録取れるかどうかギリギリくらいのオフィススキルで、「Excel」はSUM関数を使うぐらいが限界です。全然潰しがきかないので、多分どこも雇ってくれないくらい何もできないポンコツです。

Masaya:多分すぐ覚えられると思いますよ。だってガジェットとか造詣深いじゃないすか。

flyingfast:そうですね。割と説明書見ずにガンガン行っちゃうタイプです。

Masaya:ボクらもクリエイティブ系のアプリしか使わないので、そういう一般的な「Word」「Excel」とかほぼ使う機会ないですけど、触っていればすぐ覚えられます。多分新しいのが出てきても、すぐ使えるようになると思いますよ。

flyingfast:失職した際はぜひ雇っていただきたいです(笑)。

Masaya:ではフライトの日はどういう感じになりますか?

flyingfast:朝発の便と夜発の便で結構変わってはくるんですけれども、例えば朝9時発とかだと、出発の1時間半前とかには出社して今日の天気を見ます。まぁ天気って言っても結構範囲が広くて、アメリカ西海岸だと8時間、東海岸だと12時間近くかかったりするので、12時間後の天気まで全部見ないといけないんですね。なのでサービス残業とは言いませんが多少早く出社して、自信持って仕事を望むためにも見ておく感じです。

例えば朝9時に離陸するなら、日本時間の夜9時ぐらいに着陸することになるんですよね。そうするとアメリカは午前中なので、一回仮眠してから夜にみんなで食事とか行きます。そこから現地時間で過ごす人もいれば、ずっと日本時間で過ごす人もいて、そこで2泊してまた帰ってくると。

Masaya:それは何か規定があるんでしたっけ?

flyingfast:今だと「FRM」と言う、パイロットの世界的な疲労管理の規定があるので、それに則ってやってます。場所とか時差とかを考慮して、このステイ先ではこれ位の休養を取りましょうとか。

Masaya:それって完全にオフになるんですか?

flyingfast:休養っていう勤務になります。有休ではなく公休みたいな感じですかね。2泊4日でアメリカとなったら、中2日は休んでるんですけど勤務になります。フライトは実質4日の内2回しかなくて、そこから3日ぐらいオフが付くんですけど、そうすると1週間に2日しか働いていないという状況になりますね。

それってスゴく良いじゃんって言われるんですけど、その2日が結構濃いので、両方深夜便とかはもう身体がボロボロです。

Masaya:確かに。じゃあ休養のときは現地で、ハメを外さない程度に自由に過ごす?

flyingfast:1日目であればお酒の制限もないですし、観光地だったらカメラを片手に。やっぱり経験値は無駄に広がりますね。

Masaya:それってCAさんもそんな感じなんですか?

flyingfast:大体一緒です。

Masaya:うらやましいですねー!でも勤務の時が過酷。

flyingfast:インターで午後11時とかに離陸する便だと、そこからヨーロッパまでずーっと起きて。長い時だと15時間とか飛んだりするんですよ。なので日本時間の夜9時ぐらいに出社してるのに、そのまま日本時間の朝9時過ぎて、まだそこから昼の2時ぐらいまで働いて。機内で3分の1ぐらい休養を取ってという感じです。

Masaya:勤務時間の制限を過ぎると仮眠しなきゃいけないとかあるんですよね?

flyingfast:乗務員は何時間以上働けないというのが決まっています。長いフライトだと地上でメンテナンス作業が発生して、1回ゲートに戻ってきてそこで時間オーバーになって、この便はキャンセルみたいなのがたまにあって。世界的にすごい批判もあって、飛べよっていう気持ちもわかるんですけど、一応法律上決まってるので飛ぶに飛べないんですよね。

Masaya:その上で副業もされてるじゃないですか。パイロットの方って一般的に高給取りだと思うんですけど、何かきっかけがあったんですか?

flyingfast:そうですね。副業というよりは、ボク自身のポケットにはお金を入れていなくて、ボクの親族名義の法人の方にお金を流してるので、要はボランティアです。会社の懲戒規定上、一応安全策を取ってやってるって感じですね。

Masaya:なるほど。手伝っている体にしていると(笑)。


#一次情報の重要性

Masaya:ファストさんって色々な国に行かれて、現地で色々な体験されてるじゃないですか。発信を見ていると一次情報をめちゃくちゃ大事にしてる感じがするんですけど、こだわるようになったきっかけってあったんですか?

flyingfast:一次情報を大事にしてるのは共通だと思いますが、高城剛さんを追っかけてる節はあって。あの人はむしろ一次情報しか信じてないですよね。

リーマンショックの時も現地のATMでお金を下ろしてみて、新札がバーって出てきたのを見て、あーやっぱり政府がお金を刷り過ぎてるんですねっていうのを確認するみたいな(笑)。やっぱり現地現物が一番大事だなと思ってまして。

Masaya:CIAみたいですよね(笑)。

flyingfast:旅行に関して言えば、日本だと行ってもないのに旅行ガイドブックとか作ってる方もいらっしゃるんですけど、実際に行ってみたら聞いてた話と違うっていう経験もめちゃくちゃたくさんあります。雰囲気とか熱量、香りみたいなものとか、やっぱり行ってみないとわからないことが多いです。

バンコク勢いありますよとか、韓国日本を超えてますよとか聞いても、本当にそうなのかな?って。実際本当にスゴいんですけどね。何となくXとかで持ってきた情報だけで話をしている人が結構散見されるんですけど、それだけだと本当のところがわからない。というか想像範囲内なので、あまりおもしろ味が無いなと。

Masaya:そうですよね。料理一つとっても実際に食べてみないとわからないですからね。

flyingfast:今の世の中、インスタもそうなんですけど、これが広告なのかPRなのか、果たして本当にそう思ってるのか、判断がつかないものも。まぁマサヤさんクラスであれば概ね判断つくと思うんですけど。ボクもTwitter歴13年位だからわかるんですけど(笑)、何となくこれは嘘だなとかの判断はやっぱり自分でしないといけない。

あとは何かあった時、例えば災害にあったり、イレギュラーが起きた時の対応って、結局自分が一次情報を確認しないとわからないことがやっぱり多くて。

具体的な話だと、前にボクのやってる事業の中で、明日到着しないといけない荷物があったんですけど、ヤマト運輸の受付時間がたまたま過ぎてて明日到着できないと。絶対に遅れられない荷物なのにヤバい。でも北陸の人だし、もう自分がハンドキャリーで飛行機使って持っていくのか、車で持って行くのかどうしようかと。

ネットで調べたらもう全部の運輸系は全然ダメ。うーんと思って、営業時間が終わってる佐川急便の営業所に行ったら、集荷拠点があってそこだとギリ間に合うかもって言われて。その情報は全くネットに載っていないし、その集荷所もネットではもうクローズなんですけど、今行けばまだ間に合うかもと。それで車でそこに行って間に合ったんですよね。

そんな感じで何かあった時に、やっぱり本当の情報っていうのは現場にしかないんです。なので自分の足で確かめないと。

Masaya:そういった経験がファストさんの行動力に繋がってる気がしますね。

flyingfast:そういうプチ成功体験がいっぱいあるので、やってみないと見てみないとって感じなんですよね。


#スキンケア

Masaya:今日も肌がツルツルピカピカですけど、ファストさんってかなり健康と美容にこだわってますよね?

flyingfast:ここに関してはめちゃくちゃこだわってますね。

Masaya:今おすすめの日焼け止めとかスキンケア何かありますか?これ1本使っとけみたいな。

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